わが恋せし乙女
3.5
ある農村の牧場で仲むつまじく育てられた兄・甚吾と妹・美子。しかし、美子は捨て子であり、いつしか甚吾は彼女に妹以上の想いを寄せるようになっていた。だが、彼が戦争から帰って来た時、美子にはすでに相思相愛の相手がいた。甚吾はそのことを知り…。
生きてゐる孫六
三方ケ原の土地を所有する名家・小名木家に、村人が食糧増産のための開墾を要請してきた。しかし、この土地にはたたりがあるので鍬を入れてはならぬと言う。そんななか、小名木家の家宝である名刀・関の孫六を譲ってほしいと、ひとりの軍医がやってきた。
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