配達されたい私たち
3.5
うつ病を抱える澤野始は、仕事を失くし、家族との関係もうまく築けずにいた。そんなある日、自殺しようとして元映画館の廃墟を訪れた彼は、そこで7年前に捨てられたと思われる7通の手紙を拾い、人生のカウントダウンとしてその手紙を配達することにする。
泥の河
昭和31年。大阪安治川河口付近にある食堂の息子・信雄は少年・喜一に出会う。喜一は、対岸に繋がれているみすぼらしい舟に住んでいた。ある夜、信雄は喜一の家に誘われ、蟹の巣に火をつけて遊んでいる時、ふと衝撃の光景を目の当たりにする。
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