有馬稲子 の検索結果(4件)
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彼岸花
平山渉は、三上周吉が旧友の娘の結婚式に姿を見せなかったことを不審に思っていた。何でも、娘の文子が意に沿わない男と同棲していることを知り悩んでいたからだという。平山は三上からお願いされ、文子が働いているというバーへ出向くことになるのだが…。
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東京暮色
銀行に勤める杉山周吉は、次女の明子と二人暮らしをしている。だがこのところ明子の様子がおかしく、長女・孝子も嫁ぎ先から帰ってきて、周吉は心配事を増やしていた。その明子は、恋人の知人から自分のことを尋ねて回る女性がいると聞き、気になっていた。
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惜春鳥
東京の大学に通う岩垣が帰省したのを機に集まった旧友たち。だが岩垣は出資者の女中に手を出し追い出されてきた身で、ある者はそんな彼を責め、またある者はかばおうとする。今や異なる境遇で暮らす彼らの胸の内には、それぞれに複雑な思いが生じていた。
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ゼロの焦点
広告社に勤める憲一は新婚7日目に金沢へ出張し、そのまま消息を絶った。妻の禎子は金沢へ向かい夫の行方を捜すが、手掛かりは掴めなかった。やがて憲一が売春婦を取り締まる警察の風紀係だったことが判明し、さらに意外な事実が明らかになっていく。