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列島分裂-東西10年戦争-　第２章

関東最大の暴力団・誠心会の金村会長が病死した。組の内部では次期若頭の座をめぐる派閥抗争が激化し、若頭補佐の川博組組長・川島と、谷内組組長・谷内が対立を深めている。そんな中、組長に劣らぬ実力者、荒井組組長・荒井の取り込みが激化していく。

列島分裂-東西10年戦争-

若頭の死去によって内部での対立が続く関東最大組織・誠心会。舎弟頭・荒井の圧倒的な統率力により、これまでは抗争にまで発展することはなかった。しかし、日本最大組織・龍山会との末端同士による殺傷事件をきっかけに、かつてない一大極道戦争が勃発する。

首領の一族

青雲会会長・三島修司は末娘のために盛大な結婚式を開く。だが会場にまぎれ込んでいた関西雄和会の殺し屋に命を狙われ、辛うじて一命を取りとめる。気の荒い長男・哲夫は殺し屋を射殺、事態は次男や稼業を嫌う三男をも巻き込み報復抗争へと発展していく。

制覇9

難波組若頭補佐にして新道会会長の近藤が、獄中で何者かに殺される。必至に真犯人を捜すも見つけることはできなかった。暗雲立ち込める中、新道会若頭・武田は難波組組長・舛岡に接近。近藤の跡目、新道会の二代目会長として自らを組の幹部へと推す。

制覇10

難波組新道会会長となった武田信八は東京進出を果たす。一方、武田にメンツを潰された難波組若頭・椎名喬は、難波組ご法度の覚せい剤に手を出す。難波組組長・舛岡は椎名に引退を促すが、椎名は断固拒否し、ここ一番の大勝負で舛岡の暗殺を画策する。

制覇11

五代目難波組組長暗殺の混乱に乗じ、若頭の椎名はそこから新道会を外そうと、五等連合丸富会総裁・北条と共に暗躍。東京五等連合・中林一家総長・中林豪士から近藤・舛岡殺しに北条が関わっていたことを聞いた武田は芳本を拉致して自白させる。

制覇12

難波組若頭・武田信八は田崎仁を六代目難波組組長として襲名させ、実質難波組のトップになった。そんな中、武田を支える直参であり、大阪を統一する芹澤の組員・沢田がご法度のシャブに手を出す。それを大阪府警の辰巳に感付かれてしまい…。

制覇13

難波組若頭・武田信八は、直参の芹澤が天満会とトラブルを起こしていることを知る。問い詰めるも芹澤は答えようとしない。芹澤組組員・沢田が、難波組では御法度のシャブを取引中に落としたことが発端だったが、彼は武田に本当のことを言えずにいた。