結婚
3.5
松川文江と菅原積は相思相愛ながらも経済状況が原因で結婚できずにいた。終戦と共に失業した文江の父は、その一徹な性格が災いして未だ就職できず、積にもまた文江一家の面倒を見られるほどの余裕はない。そんな時、積の姉から積に良縁の話が持ち込まれる。
風の中の牝鶏
雨宮時子は夫・修一が外地へ赴いているため、健気にミシンを踏んで生計を立てていた。そんなある日、息子の浩が病に倒れ入院することに。まとまった金が必要になり途方に暮れた時子は、迷った揚げ句、いかがわしい安宿で見知らぬ男に身体を売ってしまう。
最初
前へ
2 / 2ページ