渡辺美佐子 の検索結果(5件)
-
武士道残酷物語
日東建設の営業部員・飯倉進は、婚約者の人見杏子が自殺を図ったと知らされた。彼はかつて読んだ、先祖の日記に記された残酷な話を思い出す。それは、関ケ原戦後浪々の身であった飯倉次郎左衛門をはじめとした、飯倉の祖先たちの救いのない生涯だった。
-
舟を編む
出版社の営業部で変人扱いされていた馬締は、人とは違う視点で言葉を捉える能力を買われ、辞書編集部にスカウトされる。そこで新しい辞書「大渡海」の編纂に関わることになり、辞書作りに没頭する。その一方で、大家の娘・香具矢と出会い、彼女に恋をする。
-
解散式
関東三和会の解散から2年。服役していた三和会系小滝組の元幹部・沢木隆三が出所した。元組長・島村の元を訪ねた沢木は、表向き解散した各組の間に静かな対立の兆しを感じ取る。やがて三和会の悪行を知った沢木は、三和会との関係を断ち切ろうとするが…。
-
美しさと哀しみと
大村はかつて、妻子のある身でまだ少女の音子を身ごもらせた過去を持つ。音子は死産し、自殺未遂をするが、彼女をモデルにした小説は彼の出世作となった。それから20年経ち、大木は画家として大成した音子を訪ねる。そこで音子の弟子・けい子と出会う。
-
いつか読書する日
50歳、独身の大場美奈子の仕事は、牛乳配達とスーパーのレジ。胸の奥に忘れられない人を押し込めて日々を暮らしている。同じ町に住む高梨槐多は、毎朝牛乳配達の音にじっと耳を傾けている。槐多の病気の妻・容子は、ふたりの秘めた思いに気付き…。