人間昆虫記
3.5
女優、デザイナー、作家と、まるで昆虫が脱皮を繰り返すように華麗な変身を遂げる十枝子。それは果たして実力か…。実は才能ではなく、彼女に近づく人間を完璧に模倣したものだった。模倣しては捨てることを繰り返す十枝子の欲望は徐々に大きくなっていく
黒い春
人が黒い粉を吐き出して死ぬ奇病が発生し、監察医の飯守や都衛生研究所の岩倉により新種の真菌が確認され、「黒手病菌」と名付けられる。原因究明が進められると、1400年前の石棺から同種の菌が発見されたのがわかった。しかし黒手病菌は次々に広がり…。
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