極道の紋章 第七章
3.5
川谷組を破門になった徹雄は九州・小倉の居酒屋で皿洗いの日々を送っていた。その小倉では、古参の牧原一家と、新興勢力・誠真会の対立が続いていた。牧原一家若頭・室井は沖田連合の風間に加勢を頼むが、誠真会もそれを黙って見ているだけではなかった。
泪壷
乳がんで入院中の愁子は、夫・雄介に「自分が死んだら遺骨で壷を作って欲しい」と懇願。雄介は彼女の願い通りにするのだが、出来上がった壷には愁子の涙のような傷がついていた。一方、愁子の姉・朋代は、そんな雄介に密かに思いを寄せていた。
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