中村嘉葎雄 の検索結果(5件)
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ラブレター
詩人の小田は、30歳以上も年の離れた愛人・有子を囲っている。会う時間は短いが、生活費はきちんと渡す小田。本妻が病に倒れ、看護のためにしばらくのあいだ有子を訪ねることが出来なかった小田は、久しぶりに会った有子から、妊娠していることを聞かされる。
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鳴門秘帖
剣を極める修行の果てに家を棄て、許嫁への想いを断ち切り、さすらう虚無僧となった法月弦之丞。10年ぶりに江戸へと舞い戻った弦之丞は、幕府転覆の密約を記した血判状『鳴門秘帖』をめぐる争いに巻き込まれ、次々と襲いかかる刺客たちと対峙していく。
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新・必殺仕置人
暦の寅の日、句会と称し集まっては、殺しの談合を行なう「寅の会」が江戸にはびこっていた。鉄は巳代松、正八、おていと「仕置人」を組み、寅の会で殺しの依頼を競り落とし請け負う毎日。だがある日、標的が中村主水だと知り驚いた鉄は、本人に警告に行く。
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それから
明治42年。長井代助は高等遊民を自認しているが、30歳を迎え、日々親族からは身を固めるように促されていた。そんなある日、親友の平岡常次郎からの便りが届く。
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陽炎座
大正末年の1926年。新派の劇作家・松崎春孤は、落とした付け文が縁で品子という美しい女と出会う。その後も3度続いた奇妙な出会いを、パトロンの玉脇に打ち明けた松崎は、品子と一夜を共にした部屋が、玉脇の邸宅の一室と同じであることに気付き…。